さっき戸を思いっきり開けたから、驚いて静かになったクラスの奴ら。 ん?野郎ばっかじゃねえか? 拓真が教卓に日誌を置いて、手をつく。 「今日からここに転入してきた、逢沢奏さんだ」 「逢沢奏。宜しく」 野郎ばっかで不審に思いながら、教室を見渡す。 「んじゃ、てめえの席は窓側の空いてる席だ」 あ、キレてる拓真。 全くかわいーの。 「拓真朝から怒ると血圧上がるよ?」 額をツンと突っついて、席に向かう。 席について、よーいどん。 寝ます。