風のように通り過ぎるそれを、目で追っては、それを探した。 向かいの公園には誰も居ない。 道路の向かいでゴミ袋を提げたスーツの男性と、すぐ側の自販機の前へ一人、立っているだけで。他には誰も居ない。 いつもの早朝の光景で。