3日後。

今日は姫島をあのコーヒー店に呼び出した。

俺の中でやっと結論が出た。

その話を姫島にするために、わざわざ仕事終わりに来てくれるんだ。

なのにだ。

俺は、遅刻中。

なかなか先輩達が離してくれなくて、ようやく解放されてダッシュで向かってる。

待ち合わせ時間は、20時半。

今の時間は20時45分。

とっくに過ぎてる。

駅からそう遠くないコーヒー店に走って行く。

やっと見えてきて、ガラス張りの店の店内に目をやれば、この前と同じ席に座ってる姫島が見えた。

急いで店に入れば、真っ先に姫島は気づいて小さく手を振る。

俺も小さく返して、空いてるレジで適当にコーヒーを頼んで、貰う。

コーヒーを持って、姫島の前の席に座る。


「悪い。遅くなって」

「ううん!私が早く着いちゃっただけだから!」

「そうか…」

「うん!」


なんだか、気まずく感じる。