そこには、左耳にピアスをたくさんつけた茶髪で綺麗な顔立ちの男の人がいて、
口元は、意地悪そうな笑みを浮かべていた。
「い、いつから?!」
男の人から少し距離を取り、一番気になることを聞く。
だって、どう考えてもおかしい。
図書室に入って来たのは、あの二人だけ。
その前も後も、扉が開く音さえ聞こえなかったのに。
どうやって…
「うーん、いつからって…最初から?」
「さ、最初?」
最初って、私が来る前…?
いや、私が中を確認したとき、誰もいなかったはず。
私より先に、なんてあるはずない…
そう口にしようとしたとき、
「あー、悠ちゃんが此処を見てまわってたとき、俺あっちにいたから」
男の人が放った言葉で、全てが繋がった。
