「あ、あの!好きです!」
……ええええ。
まさかの告白現場。
どうしよう、めっちゃ普通に聞き耳たてちゃったよ…
「真田君がよければ、私と、つ、付き合って下さい!」
私の焦りなど知らずに進む告白。
その中に紛れた名前に、私は首を傾げた。
……真田君?
どっかで聞いたことある名前。
真田…真田…さなだ……
あ!あの、イケメンって有名な真田先輩?
「ごめんね。俺、好きな人いるから、君とは付き合えない。」
これは真田先輩が告白を断るときの決まり文句と聞いていたけど…
本当だったんだ。
「そっ…か。そう、だ…よね」
泣いているのか、とぎれとぎれな言葉を並ぺる女の子。
好きな人に振られる気持ちって、私にはわからないから、あの女の子が今、どんなことを思っているのかわからないけど、
辛い、のかな。
