ねえ、俺を見て






「そんなことより、時間、大丈夫?もう七時回るけど?」

え、時間…?


河野先輩の言葉を聞くなり、急いで時計を見ると、

「6時48分…?!」

確かにもう少しで七時を回る時間だ。


これはまずい…

呑気に先輩とお話しなんてしている場合じゃない。

うちに門限はないけど、連絡入れずに七時を過ぎると、お母さんが怖いんです。


「か、帰らないと!」

もの凄い早さで教科書を片付けて、図書館の入口までダッシュした私。

「あ、」

そこで河野先輩の存在を思い出し、

「さよなら!」

なんとも適当な挨拶をして、階段をかけ降りた。