え、え、え、え、え、え、え。



な、なに今の状況。



まったく、理解が追いついていないんだが!?



と、と、と、とにかく、逃げたほうがいいんだよね。



「大町さんって……」



で、でも、どうすれば! 逃げ道は……。あ、あそこを通れば……。



「俺のこと、す」



私はすばやく、壁に手を当ててないほうから岡地君の背後に周り、勢いよく岡地君の背中を押した。



「うぐっ!」



岡地君は壁にぶつかり、そしてその間に私は、全速力で家のある方向に走っていったのだった。