皆帰って誰もいない長い廊下に一人座って泣いている女の子がいる。


「バーカ!
俺がそんな事するはずねぇじゃん。
俺が好きなのはずっと前からお前だけなんだぞ?」


…山下先輩?


「どんなけ俺がお前の事好きかお前知らねぇんだよ。
泣くなって!
俺はお前を愛してるんだ…」


山下先輩はその女の子を抱き締めた。


その女の子の顔は――
春先輩……


ガバッ!!


なんだ、夢かぁ……