「変わりたい。変えたい…もっと笑っていたい。歩成ちゃんと」


ぎゅっと私の手を握る芽衣の力強さに希望を感じた。


「うん、明日からは堂々としていよう。だって、楽しむ権利は誰にだって私達にだってあるんだから…。それに、もう海に投げ飛ばされるのも、もうごめんだし」


ブルッと震えると芽衣は泣きながら笑った。


簡単なことではないけれど、このままでいいわけないって、そう思う。

心が重なる時の団結力…

感じた事のない心強さを噛み締める。


友達って凄い。

今までの時間損した気がするけど、今の私だからこうして芽衣といられるんだろうな。