雨雲が覆う重い空を見上げると、まるで私の心の中を表しているかのようでため息が出た。


逃げたい…


心の声が聞こえる。


でも…できないし、意味もない。


随分と時間をかけて登校した。


学校に着いた頃にはもうクタクタ。


教室は2階。


鈍った体は登校だけで疲れ果てて…


ついに階段を踏み外した。


つま先に段に乗った瞬間、ズルッと滑って…

ヤバイ…

手をつこうとした時、私の体は勝手に動きを止めた。


胸の辺りに圧迫感。