サッカー部の練習が終わって、瀬戸くんが着替えて出てくるのを待つ。

ベンチから離れ、部室のそばまで来た。


部室のドアが開いて、


「おおっ」

「マジか!いいなぁ、おい」


騒がしい声と一緒に瀬戸くんが顔を出した。


「ごめんな、待たせて」


駆け足でこっちに向かって来る瀬戸くんを笑顔で迎えた。


「お疲れ様」

慣れない言葉に胸が高鳴る。


「ありがと」


瀬戸くんもちょっとはにかんだ。



「晴翔、今日すごい張り切ってると思ったら…そういうことか」


後ろから声がした。


え?

この声は…