放課後…


サッカー部の練習をグランドの横にあるベンチに座って見ている。

ちょうど木陰で風も吹いてて気持ちいい。

サッカー部員はたくさんいるのに、瀬戸くんしか目に入らない。

そして、瀬戸くんをすぐ探し出せる不思議な力。

恋をすると、何かセンサーがついているのかと思うほど、好きな人を見つけるのが得意になる。


「楽しそう…」

授業中の隣の席の瀬戸くんもいいけれど、やっぱりサッカーしてる時は格別だ。


かっこいいしか出てこない。


身長が高くて、何気に腹筋割れてて…

サラサラの髪の毛に、透き通った瞳。


あ、友達と戯れてる。

笑うとかわいい…


もっと近くで早く瀬戸くんのこと見たい。

待ち遠しい…


サッカーしてる時は、こんなに汗かいて笑って走り回って…本当に無邪気な顔で、楽しくて仕方ない感じ。


この人が私の…彼氏なんだ…

胸の鼓動が大きくなる。


いっぱい泣いたからかな、また涙…

もう、私…
好き過ぎて胸がいっぱい。