「瀬戸くんかっこ良かったね」
芽衣が瞳を輝かせている。
「私も、思った!いつもはふざけてばっかりなのにね」
真紗希も頷く。
「晴翔が歩成のこと、あんなにちゃんと見てくれてたことが嬉しいよね」
沙由奈が微笑む。
「うん…」
自分のことみたいにみんなが喜んでくれることがすごく嬉しくて…
涙が出るよ…
「晴翔、すごい焦ってたんだよ」
沙由奈が瀬戸くんが来るまでのことを教えてくれた。
「歩成が屋上に上がっていくのを追うように有輝が階段を上がるのを見て…ごめんね、ちょっと立ち聞きしちゃった…」
真紗希が申し訳なさそうに謝る。
「なかなか出てこないし。ちょっとのぞいたら、歩成が手首つかまれてるし。びっくりしたよ、本当に。晴翔がちょうど階段上がってきてて…」
思い出すあの時の有輝の顔。
「事情を説明して、瀬戸くんがその様子見た瞬間、すぐ歩成ちゃんを助けに行ったの」
何度思い返してもドキドキする。
瀬戸くんのあんな顔見たことない。
「晴翔があんな風に怒鳴るところ、今まで見たことなかったけど。あの晴翔の姿から、歩成を想う気持ちがあふれてたね」
沙由奈が私の手首をそっとなでた。
気持ちがあふれて…相手を想う気持ちが行動として表れる。
気持ちがあふれて自分の気持ちを受け入れて欲しくて、行動してしまう…
同じ気持ちから生まれるのに、それはまるで全く違う方向へ向かっている。
自分の気持ちだけしか見えなくなるとダメになるのは恋も友情も…同じことなんだ。
芽衣が瞳を輝かせている。
「私も、思った!いつもはふざけてばっかりなのにね」
真紗希も頷く。
「晴翔が歩成のこと、あんなにちゃんと見てくれてたことが嬉しいよね」
沙由奈が微笑む。
「うん…」
自分のことみたいにみんなが喜んでくれることがすごく嬉しくて…
涙が出るよ…
「晴翔、すごい焦ってたんだよ」
沙由奈が瀬戸くんが来るまでのことを教えてくれた。
「歩成が屋上に上がっていくのを追うように有輝が階段を上がるのを見て…ごめんね、ちょっと立ち聞きしちゃった…」
真紗希が申し訳なさそうに謝る。
「なかなか出てこないし。ちょっとのぞいたら、歩成が手首つかまれてるし。びっくりしたよ、本当に。晴翔がちょうど階段上がってきてて…」
思い出すあの時の有輝の顔。
「事情を説明して、瀬戸くんがその様子見た瞬間、すぐ歩成ちゃんを助けに行ったの」
何度思い返してもドキドキする。
瀬戸くんのあんな顔見たことない。
「晴翔があんな風に怒鳴るところ、今まで見たことなかったけど。あの晴翔の姿から、歩成を想う気持ちがあふれてたね」
沙由奈が私の手首をそっとなでた。
気持ちがあふれて…相手を想う気持ちが行動として表れる。
気持ちがあふれて自分の気持ちを受け入れて欲しくて、行動してしまう…
同じ気持ちから生まれるのに、それはまるで全く違う方向へ向かっている。
自分の気持ちだけしか見えなくなるとダメになるのは恋も友情も…同じことなんだ。



