怖い…


「人間そんな簡単に変わらないから。今は無理してるだけだろ?無理して派手な女の子と友達って顔してるけど…本当はお前違うだろ。お前だけ違うだろ?」


何言ってるの?この人…


私が知ってる有輝じゃない。

怖い…


「お前は俺といる時が1番お前らしかったじゃん」


私らしいって何?

有輝といた時の私…が本当の私?


「違う…私にとってあの子たちは大切な友達だよ。たくさんのこと一緒に乗り越えてきたんだから」


みんなで過ごした時間が私に自信をくれる。

「それに、有輝が知ってる私が私の全てじゃない。人は少しずつ変わっていくから。もうあの頃には戻れない。ううん、戻らない…」


手首が痛い。


「なんでわかんねぇんだよ!」


「痛っ」


思い切り腕を引っ張られて、有輝の近くに引き寄せられた…

その時。


ガチャッ


屋上のドアが開いた。