どれくらい歩いただろうか、薄気味悪く蜘蛛の巣がそこら中に張り巡らされた廊下はひんやりしている

高い天井には掃除すれば立派に見えるシャンデリアがいくつも並ぶ


ほこりだらけなため小さな灯が隙間から見える程度



距離をとりながら後を付いていくと
大きな扉の前で止まった



執事みたいな人は扉を開け私を中に入れた


その部屋は真っ暗で何も見えない


だが、わかるのは、空気が明らかに違うこと


まだ、廊下の方は居心地はいいものではないが


「でわ、私はこれで失礼します」


バタンッ


「え、ちょっと、待ってよ!」


「ねぇ、ねぇってば!!!」



ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン



勢いよく扉を叩いて呼ぶが足音の1つも聞こえない