学校に着くが


あんな事があったのだ


授業なんて全く頭に入らない


幸い、傷は浅く


保健室で適切な処置を受けることができた


何があったのかさっぱり分からないが


とにかく、あの声の人にはとても、感謝している



断定はできないが、私は多分、殺されそになっていたと思う


それを助けてくれたのだから、とてもいい人に違いない


そう思いながら、1人、自転車を走らせていると


何が肩に乗ったのだった


「え、なに!」


それは、地面に音も立てずに着地した


その正体は黒猫だった


「なんだ、猫か、びっくりさせないでよ」


猫がこちらを向くと


ネックレスをくわえていた


「あ!私のネックレス!!!」

大事な母の形見のネックレス

他のものなら構わないが、こればかりは許せなかった


「まてーーーーーーーー!!!」


どれくらい、追いかけただろう