それでもなお拒否する私に、死人となりつつある郁人。
「つけるだけでいいんでしょ。」
ふてぶてしくそう言ってみると。
私は死者蘇生術という禁断の魔術に手を出したらしい。
あ、それから人のスペックを最悪級にする魔術も。
「本当の本当の本当の本当の本当?!?!
本当に猫耳つけてくれるの?!!
あまつさえ、にゃ、にゃーん…と、な、鳴いてくれるんだね?!!!
は、は、ははははははは!!!!!
その可愛らしさで僕を狂わせてゆくりん……いや、それがいいんだけど、てか、それが最高というか、りんの為なら例え火の中水の中最早この命をなげうってでも…じゃなくて、りんの為にならなんだってしてみせる!!
世界征服だろうがこの地に神を降臨させることすらも…!!」
えーと、今までよくわからなかったけど、こういうのを厨二病……と、巷では呼ぶので?
「…………いや、流石にそれは無理か。」
正気に戻ったらしい。


