(まさか、私と彼が見逃……む!!)

いや、いた。

三角形の中央記号、その底辺――つまり私の背後に、ラスト1はいた。

ズダダダダ――!!

閃光が、私と彼を後ろから煽り立てる。

ちくしょう。彼に傷ひとつでもつけたら、絶対に許さない。

「少し飛ばすよ……!」

言って、私はまた、操縦桿を握り直す。

直後一気に増す、轟音と、体を縛られるような負荷。

彼が背中から私を包み、支えてくれるが――それでも少し、苦しい。

「くぅっ……さぁ、踊ろう!!」

私と彼は一心同体だ。

彼は私がどれほどのテクニックを持っているか知り尽くしているし、私は彼がどれほどの性能を発揮できるか知っている。