「なんでそんな賭けに乗ったのさー!!」
『ごめん。つい』
「つい…じゃないよ!英語でトップ取るって事は光より上にいかなきゃいけないってことでしょ?それはムリだよ…」
英語は光が得意で私が苦手な科目。
新山先生と付き合う可能性大…
無理…
数分前に自分の光への気持ちを再認識したばかりなのに。
もう完全にやる気を失った私は光と向かい合って座っていた床からベッドにダイブする。
「嫌だ」
大人の世界は怖いし、恋愛も、怖い。
相手が新山先生だろうと、そうでなかろうと嫌だよ。
「ほんとに無理…」
ポンポン
肩を叩かれ、顔だけ向ける。
『蛍はちゃんと集中すれば大丈夫。俺が教える。あいつには渡さない』