でも実際の恋愛は身を滅ぼし、周囲を巻き込み、癒えない傷を付け、そして破滅へと導く。
幸せの世界なんてとんでもない。
光に告白しなくて良かった。
もし光に振られていたら私もお姉ちゃんのようになっていたかもしれないから。
ただ、私が誰かを振ることもまた人を傷つけている。
もちろん前からその自覚はあったけど、成就しない想いの果てにこんな結末があるとは知らなかった。
でも…それでも、自分の気持ちを殺して告白を受けるべきではない。
それもまた人を傷つけるから。
それなら私は恋をしない。
永遠の
永遠の片思いでいい。
それで十分幸せだから。