「アハハ。嘘だよ。嘘。私、お嬢様じゃないし、好き嫌いない」



「そっか。それは俺と同じだ」



「好き嫌いないんだ?だから身体が大きいんだね。光は背ばっかり大きくて身体がガッシリしないの。それって好き嫌いのせいだったのか〜」



「え。ま、まさか、青柳さんと水城って、裸を見せ合う仲…なの?」



慎重に、かつ大胆な事を聞く長岡くんがおかしくて「ブッ」と吹き出してしまう。



「お、俺、さっきから変な事言ってるかな?」



「ううん。ごめん。でも…アハハ。さすがに幼馴染みでも裸とか見せ合わないよ」



そりゃ、幼稚園の時は一緒にお風呂に入ったりしていたけど、そんなの今じゃとんでもない。



「そ、そっか。焦った」



「アハハ。ほんと長岡くんって面白いね。でもこれ以上は答えられないや。友達待たせているから」



「あ、うん。分かった。でも最後に1つだけ。連絡先、教えて貰えない?」



「うん、いいよ。でも今、携帯持ってないから光に聞いてもらってもいい?」



「分かった。じゃ、また」



「うん。またね」