「え?あ!違う、違う!断じて違うっ!そんな風に考えた事ない。…あ、でも少しはあるか。水城と一緒にいる青柳さん見てイイな、って思ったから」
少しはあるんだ。
正直な人。
表情もコロコロ変わる。
「面白い人だね。長岡くんって。それになんか初対面な気がしない」
「多分、青柳さんの視界に入りたくて、水城の周りにいたからかも。昨日も写真撮りに行くのに付いて行ったんだけど覚えてないかな?」
「ごめん。分からなかった」
「そっか。あ、でも水城と友達になりたいのは本当だから。あいつ頭いいし、カッコイイし、それに筆談するのも楽しい」
「筆談が?楽しい?」
「筆談って記録に残るからなんか思い出作りみたいな感じで楽しいよ。あいつが書いた中で心にジーンとキタものは収集してる」
変わってる。
でも光の近くにこうやって思ってくれている人がいてくれるのは嬉しい。