蛍と光


ユカの言う通り、手話で会話をするのは目立つ。



入学して1ヶ月位は人の視線をすごく感じていた。


私が有名なのはそこにも理由がある。



でもそんな事、気にしない。



光が気にするなら止めるけど、光は気にしていないし、元々手話は光のストレスを軽減する為に始めたものだ。



話す機会が多い私や家族とは今まで話す事が出来ていた分、筆談をして相手に伝えるというその一手間が光にとってはストレスになっていたから。



だから私は言葉と同時に手話を使う。



時には光の通訳として。



「ところで一体、何の病気なの?」