なんだろう?
先生の顔が少し赤い。
ユカはそんな先生をめちゃくちゃ見てるし。
2人の間に一体何があったんだろう。
「そうだ、蛍。喉渇いたでしょ?飲み物買ってくるけど何がいい?」
「それなら今、起きるから…」
一緒に行くって言おうとしたのに、ユカに身体を押さえられてしまった。
「保健の先生が戻るまでは寝てなさい」
ユカのお母さんみたいな物の言い方が笑えて、起き上がる気力を削がれた。
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらって、リンゴジュースをお願いします」
「ん。了解」
そう言ってユカが出て行ってしまうと、静かな空間に押し潰れそうになる。