『青柳蛍』

『水城光』



その名前を聞かなかった日があっただろうか。


2人は揃いも揃って美形だった事もあり、一躍有名になっていた。



そんな彼女に告白したなんて自分でも信じられない。



でも告白したのは今でも間違っていないと思ってる。



絶対にダメだと思ったけど、どんな形でもいいから彼女と話しをしてみたくて、彼女に俺を知って欲しかったから。


ただ、俺が一目惚れした青柳さんの全てを包み込むような温かい雰囲気や微笑みは水城が隣にいてこそ放たれるもので、その雰囲気を無くした青柳さんを追いかける男は少なくなった。


もちろん俺のように一度惚れた男は今まで通り目で追ってしまうんだろうけど、結局、水城には敵わないんだと思わされるだけなんだ。