「お前…0点だぞ?それなのになんだその開き直った態度は」
「別に開き直ってはいません」
光の事じゃなかったから安心しているだけだ。
「いーや、開き直ってる」
「開き直っていません」
「いーや。ダメだ。注意だけにしようとしたけど止めた。今日から補習をやる!」
「補習?!でも学祭の準備が…」
「それは17時までって決まりだろう?」
保護者がうるさいとか、部活が、って理由で準備時間に制限がかけられているのは知ってるけど、補習のためなんて聞いた事がない。
「拒否権は?」
「ない。俺様の授業を受けていながらあんな点数取る方がおかしい。俺様の教師としてのプライドが許さない。開き直りも許さない」
先生の授業にカリスマ性が例えあったとしても、人には向き不向きというものがある。
はっきり言って私に英語は向いていない。
「次回の試験では0点にならないように頑張りますから今日は…」
「拒否権はないと言っただろ?学祭準備時間終了後、一つ上の階にある空き教室に来い。絶対に、だ」
「えぇー」