「なぁ。青木」
「…はい」
「青木はコイツがどうして恋愛をしないか知っているか?」
「それなら昨日聞きました」
「じゃあ水城の姉の事も?」
「はい」
でもおそらく全てではない。
他人を気遣う蛍の事だから、彼氏がいる私に害のないよう、省略していた部分があったはず。
私が聞いたのは水城くんのお姉さんが男に振られた腹いせに自殺し、その場に水城くんがいた。
それだけ。
「先生はご存知なんですか?」
「知ってるも何も、水城の姉が好きだったのは俺の弟だ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…