「別れ…なのかな」
一輪の薔薇の花言葉は知らないけど、鮮やかさに加えてどこか儚げな色合いの赤は別れを告げられている気がしてならない。
あれ。
でも待ってよ。
確か薔薇には本数と色で花言葉が違うってお姉ちゃんが言っていた気がする。
何だっけ?
1本の赤い薔薇の花言葉…
「あ!私の写真本当に使われてるー!」
お姉ちゃんの記憶を辿って花言葉を思いだそうとしているところに、隣から先輩たちの楽しそうな声が聞こえ、思考が切り替わる。
自分の写真を見つけて楽しんでいるその姿に目を奪われた。
そういえば山田くんに何枚も撮ってもらったっけ。
私もユカが戻ってくるまでにどこに貼られているのか探してみようかな。
でも…
「いないなぁ」
端から端まで細かく見ているのに、枚数が多くて探せない。
もっと近くに寄って見てみようと顔を寄せた時、横に人の気配を感じ振り向いた。
「ユカ、早かったね…って、わっ!先生!?なに?近いっ!」
「…って、引くなよ。本当に失礼な奴だな」
振り向いた時に唇が触れそうな距離にいたらそりゃ引くでしょ。
驚き過ぎて心臓がばくばくしてる。
「見つかったか?」
「あ…いえ」
「教えてやろうか?」
「先生、場所分かるの?」


