「ちょっと光!なんで先に帰っちゃうのよ!」
ずっとユカと教室で待っていた。
それなのに来ないからメールしたのにいくら待っても返信は来ず。
「心配したんだよ?」
待ってるのに来ないっていうのはあの日の事を思い出すようですごく怖くて、何かあったのか不安でたまらなかった。
不安で不安で、光の自宅に電話を掛けようかとも考えた。
でもご両親に心配掛けたくなかったから1人で校内を虱潰しに探した。
それなのにどこにもいなくて、不安で心が押し潰れそうになった時『先に帰ってる』って届いたメール。
それで急いで帰ってみればベッドに横になって漫画読んでるし。
「光!聞いてるの!?」
『うるさいな。怒るなよ』
「怒りたくもなるよ!」
『ちゃんとメールしただろ。それに俺はもう子供じゃない』