「そんな事ないよ」



「そうだよね!ババくさくないよね!」



「うん。青柳さんは美人だもん。あんな素敵な先輩に告白されるくらいなんだから。ババくさい訳がないよ」



しまった。



墓穴を掘った。


この話題にならないよう慎重に心掛けていたのに。



ここぞとばかりに私の周りにワラワラと人が集まって来ちゃった。



「どうして振ったの?」

「もったいない」

「他に好きな人がいるの?」



そういう類の言葉が飛び交う。




ユカが気を利かせてくれて飲み物買いに行こうって誘ってくれなければ頭が痛くなるところだった。



「ありがとう」



「別に〜」



素っ気ない態度だけど私が聞きたくないし、話したくないって思っていたのを察してくれたんだよね。



飲み物なんて要らないんだもん。

ユカと準備前に買いに行ったんだから。