「ううん。良かった。私…今朝、先輩たちとみんながもめてるのを裏で聞いていて、このクラスにいたら迷惑なんだと思ってた」
私さえいなければ雰囲気悪くなる事はなかったのにって。
「うーん。正直に言うとね、青柳さんにばかり注目が集まるの、悔しくて、いい気味、って思ってた。でも青柳さんはワザとやってるわけじゃないんだよね」
「そうだけど…迷惑掛けてるのには変わりないから」
「そんな事ないよ。私たちだけじゃあんなに集客出来なかったもん。だから、本当にごめん」
「私こそごめんなさい」
「だから謝らないで、ってば」
そう言いながら笑ってくれるみんなの顔を見れた事が嬉しくて、私もつられて笑っちゃう。
「あー。やっぱり青柳さんは可愛いね。笑うと女でも惚れちゃいそう」
「そ、そう?」
「うん。イケメンに好かれるわけだよねー」
「私としてはそれ、嬉しくないんだけどね」
「勉強の方が大事なんだっけ?確か新山先生がそう言ってたよね」
意外と受け入れられてる。
新山先生も適当に言っただろうに。
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