オレンジ色の太陽の光が、保健室に差し込んで鏡に反射していた。


そろそろ帰ろうかな……。




「雪っ、もう帰ろうよ」



ふと鏡越しに見えた雪は、梅田先生とほっぺの引っ張り合いをしていた。



痛さのせいなのか、涙目になってる……。



「ふめっひのふぁか~」



「うるへー、バカゆひー」



雪と一緒にいるときばかりは子供っぽくなる梅田先生。



ちょっと可愛いかも。




さっきまで危ない状況だったのにそう思っちゃう私って、警戒心が足りないのかな?



思い出すと、申し訳ないけど…気持ち悪くて鳥肌が立った。