「先生っ、早く」 「あぁ、わかってるって」 職員室でダラダラとコーヒーを飲んでいた梅田先生の手を掴んで 強引に引っ張る。 だって、雪が心配なんだもん。 梅田先生は確かにだらしないし、これでも保険医なのかと疑いたくもなるけど 一応は先生なんだ。 だから、頼るほか無い。 「ゆきー、梅田先生来たよっ」 保健室に入ると、すぐにベッドにうつ伏せになった雪が目に入った。 「ゆ、ゆき?」 やけに静かな雪が怖くて名前を呼んでみるけど、返事は無い。