先輩は、優しいミルクティー色の髪をしていて、まるで少女漫画から抜け出してきたかのような整った顔をしている。

つまり、他の女子にモテるわけで、私と歩いていると色々な女の子に見られる。

こういう時先輩は私の手に自分の手を当て、私は先輩の手を取り手を繋ぐ。
__この時、絶対に先輩からは手を繋がない。


しばらくして屋上につき、先輩は空いている手で重い扉を開ける。


「わっ」


とたん、思い切り風が吹き込み、思わず声を上げる。


「あははははっ」


この日、初めて先輩は笑った。