「先輩?」


今日も、優菜は告白された。
と言うより襲われかけた。


たまたま俺が図書室で寝ていたから助かったが、もしそこに誰も助けが来なかったら、今頃優菜は……


「なぁ、優菜は、俺の事、好き?」


あまり優菜から好きという単語は出てこない。

告白した時しか、聞いてないような気もする。


突然言い出したせいで戸惑ったのか、真っ赤になる優菜。


……可愛いなぁ。


「そりゃもちろん、好き、ですよ……?」


語尾が小さくなりながら、様子を伺うように言う優菜。


「ん、よかった」