ガラッ 「えっと、佐野くん?」 会が終わり、図書室に来た。 そこに佐野くんの姿はなく静寂が広がっていた。 ガラッ 「あ、里田さんもう来てたの? ごめんね、待たせて」 「ううん、私もさっきついたから それで、何をするの?」 そう聞くと、なぜか佐野くんは私のほうへ寄ってくる。 反射的に後ろへ下がると、 「なんで逃げるの?手伝いなんて嘘だよ 俺は里田さんが好きなんだ、奥村先輩なんてやめて俺にしたら?」 怖い笑顔で佐野くんが寄ってくる。