そして歩き続けること数十分。 歩いても、歩いても。 『あれ……?』 どんなに歩き続けても、一向に出口が見えてこない。 さすが迷路っていうだけある。 キョロキョロと周りを見回してみても、あたしの目線から見える景色は、 左右を背の高いひまわりに囲まれた道だけ。 どうやら迷ってしまったみたい。 『まぁ、歩き続けてればね。そのうち出口に辿りつくでしょ』 基本的にポジティブな性格のため、簡単には弱気にならない。 前へ前へ、ひたすら歩き続けた。