あたしは、初恋を。

ナツキくんを。



いつのまにか過去にしていたの?



思い出に変えていたの?



もう出逢うことのない恋を忘れたくて、新しい恋を始めるわけじゃなくて。



気づいたときにはもう、好きになっていたと……。



そんなふうに恋に落ちることを、あたしは心のどこかで夢見て。



今日まで待ち続けていたのかもしれない。



7年間、心の片隅で想い続けてきた恋。



忘れられなかった恋が、思い出へと変わってゆく。



もっと君を知りたい。

もっと君の笑顔が見たい。



君のそばにいたい……。



あたしにとって、2度目の恋が。



自分でも気づかないうちに、始まっていたんだ――。