「わわっ。陸斗くんのお弁当ってお母さんの手作り?すっごくおいしそう~」 明るい声で言ったのと同時に、あたしは素早い動作で彼のお弁当に入っていたミニトマトを指でつまみ取った。 口の中にミニトマトを放りこみ、笑顔を見せる。 この一瞬の出来事に、目を丸くした陸斗くん。 「おいし~」 「……あのさぁ、おまえなんなの?」 彼はあきれ半分の面持ちで、大きくため息をつく。