ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]




「え?陸斗くんが手当してくれるの?」



あたしは驚きで動揺を隠せない。でも素直にうれしかった。



だって、入学して隣の席になってから、話しかけても冷たいし。ほとんど無視されるし。



せっかく隣同士の席になったんだし、仲良くなりたいのに。



陸斗くんとの距離は、全然縮まらなくて。



だけど、いまこうして。あたしのケガの手当てをしてくれている。



奇跡が起きた……。



イスに座っているあたしと、床にしゃがみ込んであたしの手当をしてくれている陸斗くん。



「ごめんね、陸斗くん……手当してもらっちゃって……」



「どーせ……いつもの調子でバカみたいに、はしゃいでたんだろ?」



ボソッと言った陸斗くんの言葉は冷たく聞こえても。



あたしの指に触れる彼の手は、温かくて優しい。



下を向いている陸斗くんの姿を見つめる。



なんで……こんなに胸が締め付けられるんだろう。



ぎゅって、苦しい……。



顔をあげた彼は、まっすぐな瞳であたしの顔を見る。



「しばらくは、おとなしくしてることだな」



「うんっ。ありがとぉ」



あたしが満面の笑みを見せると、彼はあきれたようにフッと笑いをこぼした。