「イタッ……」 立ち上がろうとしたら、左足に痛みが走る。 どうやら石につまづいたときに鳴った音の正体は、 足をひねった音だったみたい。 あたしがその場に座り込んだのを見て、陸斗くんが寄ってきてくれた。 「おい……」 「へへっ。足ひねっちゃったみたい。最悪だよね」 心底呆れたように大きくため息をついた陸斗くんは、あたしに手を差し出した。 「ほら」 あたしは彼の手を見つめた。 ……そうだっ! あたしは胸の前で手を合わせて、彼の顔を見上げた。 「ねぇ、陸斗くん。お願いがあるんだけど……」