陸斗くんは、昇降口の階段を上がってあたしのほうにもう一度戻ってきた。 彼はあたしの前に立つ。 「どーすんの?」 胸がドキドキしてる。 「……いいの?」 「たぶん……この雨じゃ止みそうにないしな」 そう言って彼は、あたしのほうに傘を少し傾けてくれた。 笑顔を見せるあたしに、彼も少しだけ微笑んだように見えた。 「ありがとっ」