「おい、風梨。どした?みんな見てる……」 少し戸惑ったような声の夏樹に、私は小さな声でつぶやく。 「ちょっとだけ」 「風梨……?」 ……私がそばにいるから。 いつも、応援してるからね。ひとりじゃないから。 その私の想いは、言葉じゃなくて、心で感じて欲しい。 夏樹の体を離して、ゆっくりと顔を上げる。 夏樹の瞳をまっすぐに見つめた。、 私に優しく微笑む夏樹は、私の左頬を軽くキュッとつねった。