ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]




「たんぽぽ……?」



不思議そうな顔であたしを見る夏樹は、立ち止まって振り返った。



「そう。たんぽぽの花ってアスファルトでも咲くし、誰かに踏まれても咲く強い花でしょ?」



パパもママも。

幼い頃、よくあたしに言った。



このたんぽぽみたいに。



「“倒れても、また立ち上がればいい”って」



あたしは満面の笑みで夏樹を見る。



「今回は残念だったけどさ。ケガちゃんと治して、また頑張ろうよっ!きっと……ううん、絶対。これで終わりじゃないよ」



「彩葉……」



「また、いつか……その人と試合できるといいね。そのときはさ、絶対にぜーったいに勝とうよ」



そう言ったあたしの顔を、夏樹は見つめたまま黙り込む。