昨日土にしみ込んでいた雨はすっかり乾ききっていて、俺の足を簡単に前へと進めさせてくれる。 中庭の真ん中にイーゼルが見えた。 ……居た。 真っ青の空の下で絵を描く彼女だ。 ジャリ… 「…サ……」 「ハル!」 声をかけようとした瞬間、彼女は俺に太陽のような笑顔を向けた。 「やっと会えたね!」 「えっ…」 「サヤ、雨が止むのずっと待ってたの。お家でてるてる坊主たくさん作ってたんだけど、サヤが下手だからかなぁ…中々止まなかったの…」 目尻を下げ悲しい表情に変わる。