「うん!ハルのおかげ!」 「はっ?なに俺のおかげって…」 二人の言っていることが分からない。 「あっ…サヤちゃん、今日は午後から雨が降るみたいだよ」 「えっほんとに?じゃあ午前中しか描けないじゃん…」 俺の質問なんて全く聞こえてなかったかのように、彼女はいきなりくるっと方向を変え足早に去っていった。 「えっ…おいっ!」 「絵の具取りに行ったんだよ」 止める間もなく走り出した彼女を目で追うと横から声がした。 「絵の具?絵の具ならここに…」 俺はシートに散らばる絵の具に目をやる。