パラパラと捲り、あるページで止まるとサヤはニッコリ微笑んだ。
あの日俺が描いた薔薇の絵。
下手くそな一輪の薔薇…
自分で見てて恥ずかしくなってくる。
「たまたまこのスケッチブックが目に留まって何気なく中を見たらこの絵があったの。
目が離せなかった…
私はこの絵を知ってる。何か大事なことを忘れてる。思い出さなきゃ!って…そしたら自然とハルと一緒に居たときの映像が浮かんできた」
「………」
「でてきた映像の中の自分があまりにも幼くて戸惑ったりもしたけど、それでも私はいつも笑顔で絵を描いてた。そして隣にはハルが居た…」
「……サヤ」


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