1週間後、いよいよテストの日。
あれから毎日、一人で自習室に通い勉強した。
うちの学校は、家で勉強する人が多いらしく、自習室は補習に使われるだけで、他には使う人は少ない。
私は、家より学校のほうがはかどるみたい。
静香センパイに教えてもらったことを無駄にしたくない!!
センパイは、毎日メールで応援してくれる。
柳澤くんは、センパイと私が関わっていないと近付いて来ない。
まだこの間のことなのに、3人でいたときが懐かしいなぁ…
「おはよ、知里。
いよいよだね…
赤点取ると、補習1週間らしいよ!」
「えっ、聞いてないよ?!」
驚いて、目が見開く!
「この学校じゃ当たり前過ぎて
先生も知らせてくれないんだって」
「そんなぁ〜!
知っていたら、もっと頑張ったのに…」
ガックリ肩を落とす…
胃がキリキリと痛み出す…
「毎日、自習室で頑張ってたじゃない!大丈夫だよ」
「赤点だったら、補習付き合ってよ?」
上目遣いで訴えてみる。
「それは、ムリ!」
「答えるの、はやっ!」
「キャハハ!
大丈夫だって。
さて、最終チェックしようかなぁ。
私、最後見てたところが出ること多いんだ!」
そー言うと、さっさと行ってしまった。
席が近ければ、それを教えてもらえるのに!!
はぁ…大丈夫かなぁ…
補習1人だったらどーしよう…