チャイムが鳴り、ザワザワと声が聞こえる。



朝からボーッとしてて、今が昼休みだと知った。



涙は止まったけど、完全に思考停止してしまった私は遊実に引っ張られて廊下を歩いている。



保健室に行き、気分が悪くてトイレにいたと伝えてきた。



ようやく現実に戻った私は



「遊実…授業サボらせて、ゴメンね…

それと、気付いてくれてありがとう」



「すすり泣く声が聞こえたから、ビックリしたよ!

でも、授業抜け出すなんてやったことなかったから、スリル満点だったね!

ジュースおごってくれたら、許してあげる!」



「うん!

ありがと!」




今は、遊実の優しさが嬉しくて抱きついた!