***
「よし、これでばっちり!」
イレーネの太鼓判を信用し、私たちは足早に武器庫を去った。
そして、朝食前の訓練に向かった。
男子寮、女子寮の奥の独立した場所に武器庫は2つあり、それぞれに鍵が掛かっている。
武器庫から寮と真逆に森があり、森の中を歩いてすぐが訓練場だった。
森の中をさくさく歩くと、拓けた土地が見える。
訓練は始まっていた。
私たちは慌てて走った。
「おい!ルーナ!」
後ろから襟首を捕まれ、私は勢いあまって、草むらの中に倒れそうになる。
「なによ!?」
私は慌てて踏ん張りながら、大きな声で叫んだ。
「酒臭いんだよ!」
そいつは綺麗な造りの顔を歪め、鼻をつまんでいた。
「ヴィクトール! あんたは騎士でしょ? 関係ないじゃない」
ヴィクトールは銀髪、碧眼と美青年という表現が似合うほどの容貌をしていたが、見た目に反してものすごく口は悪い。
「二日酔いのお前に、黒焦げにされかけたのは俺だ! 関係ある! 人を殺す前に帰れ!」
「よし、これでばっちり!」
イレーネの太鼓判を信用し、私たちは足早に武器庫を去った。
そして、朝食前の訓練に向かった。
男子寮、女子寮の奥の独立した場所に武器庫は2つあり、それぞれに鍵が掛かっている。
武器庫から寮と真逆に森があり、森の中を歩いてすぐが訓練場だった。
森の中をさくさく歩くと、拓けた土地が見える。
訓練は始まっていた。
私たちは慌てて走った。
「おい!ルーナ!」
後ろから襟首を捕まれ、私は勢いあまって、草むらの中に倒れそうになる。
「なによ!?」
私は慌てて踏ん張りながら、大きな声で叫んだ。
「酒臭いんだよ!」
そいつは綺麗な造りの顔を歪め、鼻をつまんでいた。
「ヴィクトール! あんたは騎士でしょ? 関係ないじゃない」
ヴィクトールは銀髪、碧眼と美青年という表現が似合うほどの容貌をしていたが、見た目に反してものすごく口は悪い。
「二日酔いのお前に、黒焦げにされかけたのは俺だ! 関係ある! 人を殺す前に帰れ!」
